〜前回までのあらすじ〜
(疾きこと風の如く)
道に迷う女子、不思議からLINEが来て迎えに急ぐ生徒会長、
(徐かなること林の如く)
一方、学生気分のスマホはいっこうになりません。
(侵略すること火の如く)
全員揃ってないけど飲み放題スタート!!
(動かざること山の如し。)
腰を据えて飲むおじさん2人、
珈琲会がいよいよ始まります。
珈琲先生は小学6年の途中から
ぼくらを受け持ってくれた先生で非常に若々しく
うっかりすると
生徒のほうが老けて見える時があります。
以前、行けなかった同窓会の写真が送られてきて
「誰だ?このおっさんは?」と思ったら
自分だった事を思い出します。
生徒会長
「あ、それ先生の生(ビール)です!飲んでください!」
珈琲先生
「おお、生徒会長ありがとう!」
珈琲先生と不思議を迎えに行く前に頼んでおいたビールはまだ冷えています。
三国志でヒゲの猛将関羽が
「すぐに戻りますので」と
出陣前の酒を断り
見事に馬に乗り駆けていき
酒がぬるくなる前に敵将の首を取り
まだ暖かい日本酒を飲んだと言う名シーンを思い出す学生気分。
飲んだら乗るな!
飲むなら飲むな!!
当時は今に比べてコンプライアンス意識が乏しかったのでしょう。
そんな刹那(せつな)、
生徒会長
「あ!物ちゃん!!」
生徒会長が思わず声を上げます。
いざ乾杯と洒落込もうと思った矢先に
小学校卒業以来、ずっと会っていなかった動物が現れたのを
めざとく見つけたのです。
生徒会長
「物ちゃん、何飲む?」
動物
「レモンサワー」
生徒会長
「じゃあ物ちゃんのレモンサワーが来てから乾杯しよう!」
(久々の再会をみんなで!!)
生徒会長の心遣いがここでも爆発。
(生徒会長のこう言うところがモテるんだろうなぁ。)
生徒会長は女子人気だけでなく男人気もあるのです。
思えば
小学校6年の時にイギリスから
日本に転校してきて不安だったであろう動物にも
いつも寄り添っていて
動物もいつも生徒会長の事を「生ちゃ〜ん」と
独特の甘い声で呼び慕っていました。
「生ちゃ〜ん」
当時、テレビでコロッケ、栗田貫一、清水アキラ、ビジーフォーのいわゆる
モノマネ四天王が軽くブームになっていた事もあり
学生気分の小学校では
柴田恭兵の「関係ないね」や
井上陽水の「お元気ですか?」と同じくらいの
モノマネキラーフレーズとして
動物の「生ちゃ〜ん」は定着していた。
余談であるが当時から生粋のお調子者であった学生気分は
このモノマネブームに乗り開催された6年2組のモノマネ大会で優勝しているが
ここが彼のピークであろう。
全員
「乾杯!!」
珈琲先生、生徒会長、学生気分、大仏、不思議、そして動物は
お互いのグラスを合わせます。
なお、レモンサワーは10分くらい来なかなった為、
生ビールがぬるくなってしまった事は言うまでもない。
つづく
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました!!
さて次回の学生気分のブログ物語は…
同窓会⑪
響き渡る女教師の悲鳴!
荒廃する学園
お楽しみに!!
次回更新日 2025年6月11日(水) 予定です。
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