〜前回までのあらすじ〜
言わなくてもいいことを
言ってしまったのではないか…。
アイドルとの電話が終わり
その男は携帯電話のメモ帳に
自分の想いを叩きつけます。
最後にポンちゃんに連絡してから10日経っても
ポンちゃんからの連絡はありません。
その男はどんどんポンちゃんの顔を
忘れていきました。
あまりに思い出せないので
彼はLINEを開きポンちゃんの
アイコンをタップします。
トップ画像のポンちゃんは笑っていました。
その男はもっと近くで彼女の笑顔を見たいと思って
アイコンに人差し指と中指を押し当てて
指を広げましたがポンちゃんのアイコンは
拡大できなかったので
その男は電源とホームボタンを押して
アイコンをスクショ(スクリーンショット)しました。
しかし、スクショした写真を指で何度も広げて拡大しても
本物のポンちゃんのサイズにはなりません。
「顔デカいからや!」
いや、彼女はそんなに
顔がデカいわけでは決してありません。(失礼)
考えても仕方がない事ばかり考える毎日。
その男はいつの間にか何を食べても
美味しいとは感じられなくなっていきました。
《生きてる限り恥かいて もがきながら生きる
何を食っても同じさ きっと 詰め込み生きてる…》
またその男は携帯電話のメモ帳に
想いを書き込みます。
(仕事しろ。)
そんな彼の後ろ姿を
見ている下町主任は今日も
その男の分の仕事を黙々とこなすのでした。
つづく
指で広げて画面を拡大
スマホなどの画面で
2本の指を面に触れたまま互いに遠ざけるように滑らせて
画面を拡大していく動作。
正式にはピンチアウト(ピンチオープン)と言う技らしい。
逆に2本の指を同時に触れて近づけるように滑らせて
画面を縮小することは
ピンチイン(ピンチクローズ)と言う。
なお、その男の営業時代の先輩である
S主任はこの用語を知らずに
ずっとこの動作の事を「くぱぁ」と言っており、
「早く、画面をくぱぁして拡大しろよ」
などと職場で呟いて大いに顰蹙を買っていた。
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました!!
さて次回の学生気分のブログ物語は…
幸福追求道2
芸術至上主義
第103回
過去の過ち
お楽しみに!!
次回更新日 2026年7月22日(水) 予定です。


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