〜前回までのあらすじ〜
インターネットポルノの中毒性の恐ろしさ、
勃起不全にもなりかねない危険な自慰行為、
ならばと完全禁欲すれば高まる不妊や前立腺がんのリスク。
そしてモノより経験に投資をすれば上がる幸福度と
誰かれ構わず手を出せば糾弾される貞操観念。
（やはりオレには風俗しかないのか？）
その男はポルノ依存の回避の為、生涯現役でいる為、
健康のため、幸福の為、
そして人として誠実である為に風俗に通う事を決意します。
同僚キタロウに土産話を聞かせる約束をしたその男。
あの子はもう店にはいません。
それでも店に行くその男。
そして感じる自分の無力さ。
半ば自暴自棄になり
やめられていたインターネットポルノ動画にまで
手を染めてしまうその男。
また週が明けます。
キタロウ
「ガクセイさん！どうでしたか？」
職場に着くと目をキラキラさせたキタロウが話しかけてきますが
そこは上司も普通にいるオフィス。
きっと吉原の話はNGです。
その男
「いや、実はさ…」
しかし監視下の中、2人だけの隠語を駆使しつつ巧みに
意思疎通をはかるおじさん2人。
ちなみに彼らの中では
宣材写真で顔にボカシが有るメルちゃんと
何処となくメルちゃんと雰囲気が似てるけど
顔にボカシがないナナセちゃん（口元のみボカシあり）は
ボカシありのメルちゃんを
ネプチューンマン。
ボカシなしのナナセちゃんを
喧嘩男と呼ぶ事にしている。
キタロウ
「ええっ！なんですか？それは？！」
突如、消えたリンちゃん、
そして無理をして訪れた吉原での惨敗を報告すると
自分の事のように憤るキタロウ。
もちろん、その男だって完全に気持ちの整理ができているわけではありません。
キタロウ
「差し入れはどうしたんですか？」
その男
「それがね…」
お店への差し入れはまた次回渡す事が出来ても
リンちゃんへの差し入れは…。
突如、思い立ちその男は休憩時間になると
吉原のお店に電話をかけました。
その男
「すいません、昨日17:30からリンさんを指名してたガクセイなんですけれど
リンさんってもういないんですか？」
店員さん
「あー、すいません。退店致しました。」
その男
「ぼく、リンさんに差し入れを買ったんですけど、お渡し頂く事って出来ますか？」
店員さん
「あー、お預かりしても
お渡しする事はできないですね。」
その男
「リンさんはもうお店には来られないんですか？」
店員さん
「そうですねぇ」
もちろん納得できない所は多分にありますが
これ以上、店員さんを困らせるわけにもいきません。
その男
「そうですか…」
その男は電話を切ります。
退店した日の朝、元気に日記を更新していたリンちゃん。
何か事件に巻き込まれたのではとの思いがその男に
インターネットを検索させます。
「吉原 事件」
「吉原 リン」
「吉原 事故」
「吉原 行方不明」
ネガティブなものも含めて考えられるワードを片っ端から
検索にかけていくも何もヒットしません。
生きていれば良いじゃないか。
リンちゃんは生きているんだ。
その男はそう思う事にしました。
「えっ！夏休みにここに来たの？」
昨日、会った女の子の言葉が世間の風俗に対してのイメージだとすれば
リンちゃんは風俗を辞めれてきっと今、幸せなのです。
幸せは人それぞれ違います。
その男が望んだ幸せは誰かの不幸の上に成り立っていたのかもしれません。
その男はノートパソコンを開くとあの子が読みたいと言ってくれた
ブログを書き始めます。
『幸福追求道』
はしがき
人間の幸せなんてものは当の本人でもよくわからない。
本人が幸せだと感じられればそれが幸せな人生なのだろう…
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました！！
さて次回の学生気分のブログ物語は…
家事や育児のお供にも！
時間のない人もできる耳学習とスクール☆ウォーズ
最強の勉強方法を求めて 第47回
お楽しみに！！
次回更新日は2025年1月22日(水) 予定です。
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