〜前回までのあらすじ〜
意中のポンちゃんと1日2回メールのやり取りをする仲になった
その男。
しれっとメールの中に串カツ屋のURLを入れ込みます。
「行きたい!」
その短い言葉を受信したその男は思わずガッツポーズをします。
無事、ポンちゃんを串カツ屋に誘うことに成功したその男でしたが
自分の魅力だけではポンちゃんを誘えないとも考えていました。
ポンちゃんは元々、その男の演劇仲間である
アイドルの高校時代の友達。
そこでその男は自身とアイドルが出ている
舞台のDVDを
カラオケBOXで観ようと誘っていたのです。
舞台
ここでは、その男が通っていた
演劇ワークショップのクラスの卒業公演のこと。
その台本は
当て書き(演じる役者を先に決めてからその人に当てて芝居の脚本を書くこと)であり
その男に与えられた役はヤクザの兄貴分役であった。
ワークショップの先生にとって
若者だらけのワークショップに
突如現れたおじさんは
今思うと、不審者以外の何者でもなく
とても恐ろしい存在だったのかもしれない。
ちなみにその男はこのヤクザ役に意外にもノリノリで
役作りの為に長年かけ続けていたパーマをバッサリ切り
前髪を立てドラマ『タイガー&ドラゴン』の時の
長瀬智也をかなり意識していたと言うが
その風貌が長瀬智也を意識したものとは
誰も気づかなかったと言う。

大人しい犬ですね
長瀬智也
(犬の写真を見て)
「自分の得意な部分でカッコいい所を見せれば
百戦殆(あやう)からず!!」
ポンちゃんと串カツに行く日、その男の脳裏には
再び幼馴染のカラテの言葉が浮かびます。
自分の得意な空手を見せることで数々の女子と浮き名を流してきたカラテ。
(よ、よし!オ、オレも…)
その男はカバンに自身が出演している卒業公演のDVDだけでなく
万が一のアンコールに備えて
自分のバンドのライブDVDも忍ばせます。
♫I want I need Oh Year
今夜 決めよう
I want I need Oh Year
時は待たない
今夜決めよう THE MODS (1996)
つづく
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました!!
さて次回の学生気分のブログ物語は…
幸福追求道2
芸術至上主義
第35回
臆病と握り拳
お楽しみに!!
次回更新日 2025年11月26日(水) 予定です。


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