〜前回までのあらすじ〜
念願叶ってポンちゃん達と4人で一緒にゲイバーを訪れることに成功したその男。
ゲイバーのお兄さんに勧められるがまま、カラオケを熱唱すると
店は一気にカラオケモードに突入します。
そして繰り出されるゲイバーのお兄さん達の
団体芸とも言える圧巻の合いの手パフォーマンス!!
そう!ゲイバーの夜は始まったばかりッ!!
お兄さん達によるパフォーマンスが終わると
ゲイバーに大きな
スタンディングオベーションの波が
巻き起こります。
(おぉぉぉぉぉぉッ!!)
お兄さん
「よかったら今度、イベントやるんで来てね」
その男
「うわ、行こうかなぁ」
その男の視線の先にはゲイのお兄さん達が
自衛隊募集のように進行方向を指差している
お兄さん達のイベント
『ソッチのオリンピック』のポスターがあります。

画像はアメリカの徴兵募集ポスター
決してアメリカ横断ウルトラクイズの回答者ではない

※画像はイメージです。
強烈なポスターの登場に依然、カラオケ熱は冷めそうにない店内。
その男の左隣の男
「あ!岡村ちゃん(岡村靖幸)好きなんですか?」

その男
「えっ!?岡村ちゃん知ってるんですか?」
その男は酔ってカラオケに行くと中盤以降に
ベタな盛り上がる曲以外の曲を入れて
いつも場を変な空気にしますが
たまにミクロな世界を共有して大盛り上がりする時があります。
【大盛り上がり事例】
※その男はまだまだ若手であった2006年、カラオケで
吉田拓郎を熱唱したくなり
急に拓郎の『ローリング30』を熱唱。
隠れ拓郎ファンであった先輩がそれに呼応して
『落陽』をカラオケに入れて意気投合。
静岡県掛川市・つま恋多目的広場で
8時間半に渡った一大野外音楽イベント
『吉田拓郎 & かぐや姫 Concert in つま恋 2006』
に一緒に行くことになるが『自然気胸』を発症し
都内の病院で胸腔ドレーンに繋がれて入院。
ホテルやバスなども自ら予約して準備を整えていたが
行くことはできず悔し涙を流している。
なお、意気投合した先輩は
その男欠場のため、当時入社3日目だった後輩を無理矢理
連れてつま恋に行ったが
つま恋から帰京後、後輩は誰よりも拓郎ファンになって帰って来たと
後に述懐している。
ちなみに意気投合した先輩は当時、毎月違うお姉ちゃんを
持ち帰って一夜を共にしていたチャラ男風の男で
当時から、今まで拓郎臭は一切しなかったと言う。
【参考】
チャラ男先輩のカラオケの18番(オハコ):
Nobodyknows+『ココロオドル』、
TOKIO『LOVE YOU ONLY』など
2025年現在も当時のテンションで熱唱するので注意が必要だ。
読者の皆様もカラオケに行く時は
拓郎を歌おう!!
あゝ青春!!

ポンちゃん
「えっ!?ワンオク好きなんですかぁ?」

その男が左隣の男と盛り上がっていると
同じく見知らぬおじさんがポンちゃんに話しかけています。
そしてカラオケに入る『完全感覚dreamer』
サビの高音の部分は声が出ないからなのか、見知らぬおじさんは
自分の歌っていたマイクを
ポンちゃんに渡して歌わせます。
(あぁ!!)
ワンオクの曲を一曲も知らないその男は
ゲイバーのお兄さん仕込みの合いの手も叶わず指を咥えて
聞くばかり。
(拓郎のバカヤロウ!!)
無論、拓郎も岡村ちゃんも
まったく悪くありません。
そして間奏中に見知らぬおじさんは
ポンちゃんに自分の飲んだコップで
ウィスキーのロックを作り
指でかき混ぜてポンちゃんに飲ませています。
(あぁぁぁぁ!!)
なんとも言えぬ気持ちがその男を襲います。
左隣の男
「次は『だいすき』いきましょう!」

しかし、そんな情緒不安定なその男を
尻目に左隣の男は岡村ちゃんトークを続けます。
その男
「あぁ、是非…是非やりましょう。」
その男はポンちゃんのことが気になって仕方がありませんが
再び左隣の男の方へ体を向けて
『だいすき』を歌います。
左隣の男
「ヘポタイヤー!!」
そしてやっぱりコーラスも完璧な左隣の男。
気もそぞろなその男ですが
集中力ゼロながら『だいすき』を歌いきると
一目散にポンちゃんのところへ駆け寄ろうとします。
(ポンちゃん…、ポンちゃん!)
しかしポンちゃんの姿はゲイバーの何処にも見当たらなかったのでした。
つづく
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました!!
さて次回の学生気分のブログ物語は…
幸福追求道2
芸術至上主義
第29回
驚異のルーキー登場!
ポンちゃんは何処へ?
ご期待ください!!
次回更新日 2025年11月5日(水) 予定です。


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