〜前回までのあらすじ〜
失恋により女子と一定の距離を取るその男が
向かった先はゲイバー。
モテ期を一回消費したかのようにその男は
ゲイのお兄さん達に鬼神の如くモテます。
満を持して女子の一団と会話すると
今度は熟女からのLINEが止まらない
常軌を逸したモテっぷり。
しかし朝になるとまるで
夢から覚めたかのように
熟女はその男のLINEをブロックします。
♫祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
平家物語 （１２４０年ごろ） 作者不明
お兄さん達の軽快なぶっちゃけトークと
リーズナブルでありながら
色々な出会いがある刺激的な場所であるゲイバーは
男女の境界線もなく色々な人達を迎えてくれます。
「今、ゲイバーがアツい！！」
ゲイバーに魅了され、
方々（ほうぼう）でゲイバーを勧めるその男。
今夜は演劇仲間が連れてきた
初対面の大学生にも勧めています。
ポンちゃん
「楽しそう！今から行きましょう！！」
その男
「え！？」
時刻は23時30分。
終電でゲイバーには行けるけど帰ってこれる時間ではなかったので
その男は意表をつかれます。
ポンちゃんとリア充くんはその男の演劇仲間である
アイドルの高校の同級生で
その日、なぜか一緒に飲みに来ていた大学生。
（社会科見学で我らジジイに戦争体験を聞きに来たみたいな感じなのかな？）
カラオケで10年前の曲を新曲と言って歌うその男は
娘や息子ぐらい年の離れた大学生に戸惑い、
ゲイバーに行くのをやめて素直に帰ることにします。
（遅いからもう帰りなさい！）
またもや夜回り先生が発動するその男。
やっぱり何処か理性が働いてしまうようです。
そんな中、居酒屋の会計を済ませると
その男の演劇仲間であるひょうさんが提案します。
ひょうさん
「連絡先交換しましょう！」
ひょうさんはその男と同じくおじさんですが
急に仕事を辞めてフラフラしてみたり
女の子と見れば口説いたりと『浮浪雲』の雲のような憎めない自由人。
その男も促されるまま解散前に連絡先を交換します。
（今日はなんの会だかまったくわからないけどなんか楽しかったな）
帰りの電車内、その男は連絡先交換したのに
連絡しないのも失礼だなと思い
その男は演劇仲間だけでなく
今日、初対面だった大学生2人にもLINEすることにしました。
その男
「今度は是非ゲイバーに笑」
メンバーそれぞれ違う文面で送るも最後の一文だけは
見事に同じ文面です。
完全にゲイバーにハマっているその男は
結局その日も途中下車してゲイバーに行くのでした。
じゃあ解散しなくてよかっただろ！！
数年後に知り合うナンパを趣味とする次五郎から
後にそう説教されたのは言うまでもありません。
つづく
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました！！
さて次回の学生気分のブログ物語は…
幸福追求道2
芸術至上主義
第23回
モテと非モテ
別れるT字路
お楽しみに！！
次回更新日 2025年10月15日(水) 予定です。
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