ボードゲームカフェ恋活イベントリベンジに燃えるおじさん。
開始時刻の19:00に間に合うよう恵比寿駅に18:35には到着します。
しかし勝手知ったるはずの道のりでいきなり迷います。
「ちょい迷ってる。ごめん」
18:50
開始10分前にLINEを相方である友人の文豪(Kindleで小説執筆中)に送信。
お店から送られた道案内メールに書かれた目印が見当たらずGoogleマップを起動。
目的地へは徒歩10分も掛からない距離ですが歩けば歩くほど
Googleマップの中の青い点(オレ)が急に変な方向に移動します。
(頑張れ!!)
画面上の青い点を励ましますが青い点は絶賛迷い中の己自身。
(むう、こうなれば!)
起死回生を狙い青い点(オレ)をそのまま赤い点(目的地)に
ドラッグ&ドロップしようと人差し指に全身全霊の力を込めます。
しかしもちろん青い点ことオレは突如として目的地上には現れず逆に
目的地のポイントが訳のわからない位置に変わってしまいます。
追い込まれ過ぎて取った完全なる奇行によって1から住所を再度入力するハメになり
余計に時間が掛かりより追い込まれるおじさん。
そして逆方向に進んだ為に大幅に加算される到着予定時間。
(もはや、これまでか…)
18:56
刻一刻と進むデジタル時計の表示。
スマホの画面を大きくして周りの施設の名前を地図上で探すも表示なし。
(ビ…ビル名より店の名前を表示してくれ..!!)
待つ事はなんとも思わないが人を待たせる事がとても苦手な学生気分。
冷や汗が止まりません。
(タ、タクシー!!)
相方の文豪を待たせてしまう心苦しさから恥を捨てついにタクシーを召喚する事にします。
しかし焦っていたのかタクシーの止め方がドラマ『101回目のプロポーズ』の武田鉄矢スタイルで
若干タクシーに轢かれそうになります。
「どこに行くんですか?」
「あ、あの…渋谷区恵比寿1丁目26-17 に行きたいんです!」
スマホに表示された店の住所を運転手さんに告げます。
「ちょっとスマホ見せて」
「はい!」
「はいはい、じゃあテキトーに行きますんでスマホで道案内してくださいね」
「え!」
道がわからず乗ったタクシーでまさかの道案内をするハメになり、また一気に冷や汗が出ます。
「で、それで地図だとどっちになってます?」
「え?え?え!?え….」
「ちょっとそれ貸してくれます?」
「は、はい!」
運転手さんにスマホを渡してなんとか無事に辿り着く学生気分。
「はい、ここで合ってますか?」
「はい!本当にありがとうございます」
料金は初乗り価格の500円ちょうど。
19:07
ボードゲームカフェ アジトベル到着(19:00開始予定)
恵比寿駅には18:35には到着していたのにこの体たらく。
文豪に誠心誠意謝罪をして戦場に向かいますが負い目からか
学生気分の目には当初のぎらつくような炎がありません。
1か月間舐め続けた辛酸。
必勝を期して家を出たおじさんにもう力は残っていないのか!?
果たして意気消沈してしまった中年は見事、逆境を跳ね飛ばしリベンジする事ができるのか!?
次回 学生気分のブログ物語
ボードゲームカフェ アジトベル⑥ 【恵比寿】
協力系クイズゲーム『ジャストワン』で暴かれる秘密!!
回る走馬灯 おじさんの相席屋放浪記 第21回
ご期待ください。
次回更新日 2023年8月2日(水) 予定です。
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