〜前回までのあらすじ〜
インターネットポルノの中毒性の恐ろしさ、
勃起不全にもなりかねない危険な自慰行為、
ならばと完全禁欲すれば高まる不妊や前立腺がんのリスク。
そしてモノより経験に投資をすれば上がる幸福度と
誰かれ構わず手を出せば糾弾される貞操観念。
(やはりオレには風俗しかないのか?)
その男はポルノ依存の回避の為、
リスク回避の為、健康のため、
幸福の為、そして人として誠実である為に
風俗に通う事を決意します。
職場で高らかに宣言する風俗進出宣言!!
そんな馬鹿げた宣言に唯一賛同する職場の同僚キタロウ。
孤立無援だったその男は二人三脚で日本有数の風俗街、吉原を目指します。
※画像はイメージです。
いざ予約の段階になると、なかなか嬢と自分達とのスケジュールがあいません。
キタロウ
「やっぱり新人さんはまず平日で慣れておいてから土日に入るんですかね?」
その男
「でも仕事休むわけにはいかないしなぁ…」
キタロウ
「あ!見てください!!この子、もう口コミ入ってますよ!!」
その男
「え!!」
見るとそこには50代、60代のおじさんが書き込んだ口コミ。
みんな、初モノが好きなのか平日と言うのにどんどん完売していきます。
キタロウ
「なんで諦める必要があるんですか!
ガクセイさんもあのお店の土日の混雑は知っているでしょう!
今の勤務では目当ての女の子につく事はできないですよ!!
となれば新人は必ずその前に辞めちゃいますよ!
それでもいいんですか!!
ガクセイさんほどの男がなにを迷う必要があるんですか!!
奪いとれ!!
今は悪魔が微笑む時代なんだ!!
※セリフ後半はほぼ脚色です。
(セリフイメージ:ジャンプコミックス 『北斗の拳』第5巻より)
とは言えこのまま指を咥えて待っていても幸福にはなれません。
キタロウ
「あ!この口コミ書いてるの、さっきも口コミ書いてたジジイですよ!!」
その男
「え!?さっきリンちゃんの口コミを書いてたあの…?!」
リンちゃんとはその男とキタロウが満場一致でお気に入り登録した女の子です。
気になって口コミユーザーのプロフィールを改めて開きます。
年齢50代、
風俗に行く回数『ほぼ毎日』、
月に風俗で使う金額 20万以上
既婚、
職業『経営者』。
さらに画面をスクロールすると
なんと2人がお気に入りに登録(マイガール登録)した女の子達は
その経営者に片っ端からレビューされています。
キタロウ
「あ!このジジイ、この日は1日に2回も風俗行ってますよ!!」
その男
「な、なんだって?!」
見ると美少女系からお姉さん、はたまた熟女まで手広く色々な嬢の口コミを
赤裸々にプレイ内容まで細かく書く経営者(50代)。
(既婚者と言うのにとんでもないエロ社長だ…!!)
キタロウ
「こんないやらしいジジイに好き放題やられてていいんですか!!」
その男
「も、もちろん良いわけないじゃないですか!」
2人とも自分達も相当なジジイだと言う事をすっかり忘れています。
風俗も商売。
そこにあるのは性欲の処理だけのはず。
しかし頭ではわかっているのですがまたもやその男は苦悩します。
そんな時、仕事場の重い自動ドアが大きな音を立てて開きます。
担当SE
「リリース終了しました!後続処理お願いします…!!」
その男とキタロウ
「え、あ、はーい!!」
待機時間は急に終わり
ここで急に仕事が再開されます。
そう!彼らの仕事は決して風俗ライターではないのです。
頑張れ!その男!!
負けるな!キタロウ!!
つづく…
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました!!
さて次回の学生気分のブログ物語は…
幸福追求道
『風の谷のガクセイ』
第11回
口コミとロマン
夢は夢のままで
狭間で揺れる虚構の世界
お楽しみに!!
次回更新日 2024年11月9日(土) 予定です。
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