〜前回までのあらすじ〜
串カツ屋までの長い道のり。
迷わないように集中するその男に
ポンちゃんが口を開きます。
「今度、ひょうさんも呼んで合コンやりませんか?」
まさに寝耳に水の言葉に
感情を恐ろしく揺さぶられるその男。
果たして今の彼に絶品串カツの味がわかるのか!?
演劇仲間であるひょうさんとその男とは2人でも
飲みに行く仲でしたが彼らの間に少し
よそよそしい寒風が
吹きぬけた気がしました。
恋愛は自由。
ポンちゃんが誰と遊ぼうと本来は関係ないはずです。
しかし、なんとも言えない
妙な胸焼けのような感情に
思わずその男は串カツより先に
キャベツにむさぼりつくのでした。
(キャベツがおかわり自由という事もあります。)
↑
せこい
そもそも、その男とポンちゃんは今日、初めて2人で飲みに来た関係であり、
いつその交流が終わっても不思議ではない実に
不安定な関係性なわけです。
お互い、付き合ってるわけではないし
もしかしたらまだ友達ですらないかもしれない。
学校、バイト、サークル。
ポンちゃんの生活圏内の何処にもその男はいないのだから。
その男
「あのさ、今度みんなとここ行くんだけど一緒に来ない?」
ポンちゃんに会う理由を無理矢理作るためにその男は
演劇仲間のちょっとした飲み会にもポンちゃんを誘うようになりました。
演劇仲間
「あの…、こちらは?」
初見の女子大生に困惑する演劇仲間。
その男
「あ、こちらはアイドルの友達。」
演劇仲間
「あれ!?それで今日、アイドルちゃんは!?」
もはや、頻繁にポンちゃんを呼び過ぎて
直接の友達であるアイドルがいない時もあります。
その男
「あ、アイドル?今日はもう終わっちゃった。ごめんなさい。へへっ」
頼んだ商品が品切れだった時の
居酒屋店員みたいな口調で言うその男。
ポンちゃんはまさにその男にとって
旬のオススメなのでした。
はい!よろこんで!!
それからその男とポンちゃんは毎週末、飲みに行くようになっていきました。
つづく
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました!!
さて次回の学生気分のブログ物語は…
幸福追求道2
芸術至上主義
第40回
再び古巣へ!!
忍び寄る不審な人影
お楽しみに!!
次回更新日 2025年12月13日(土) 予定です。


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