〜前回までのあらすじ〜
ポンちゃんと串カツ屋でなんとかデートをしたいその男は
作戦を二段構えにします。
「カラオケ屋は音響も良いし画面も大きいから上映会しようよ」
かくして友達思いのポンちゃんは
友達のアイドルも出ている舞台のDVDを見ようと
おじさん(その男)に誘われてカラオケで上映会をすることになります。
中年に『二度漬け禁止』はないのか!?
さぁ始まれ!串カツラブストーリー!!
舞台のDVDは
定点カメラで撮影されていて
その警察24時的な側面はありつつも
身内以外は全員寝そうな監視カメラ風映像でした。
(上手(かみて)から万引きする主婦とかが出て来んじゃねぇか。)
その男は思います。
下手(しもて)からは万引きGメン登場。
↑
無駄なト書き
しかし、定点カメラの映像は舞台全体を俯瞰できて
出演者全員を見れると言うメリットもあります。
(でも冒頭のダンスシーンはオレ映さなくてよかったぞ!)
1分ぐらいの踊りを覚えるのに1週間ぐらい掛かったその男は
毎回、ワークショップが終わった後は居残りしてました。
ポンちゃん
「あはははは、アイドルめっちゃウケる」
しかし思いの外、寄りの映像がなく
舞台上の見たい人だけを見れる環境は
ポンちゃんにウケます。
(よし!この感じだ!)
個室の中でポンちゃんと2人きり。
その男は幸せを噛み締めます。
思えばその男はポンちゃんと一緒にカラオケに行くことが
嬉し過ぎて職場でも黙っていられずにいました。
「手ぐらい繋ぎなよ」
その男の上司、下町主任はその男にそう厳命します。
(そう言われてもな…)
その男とポンちゃんは毎日連絡を取る仲になりましたが
2人で会うのは今日が初めて。
変なことしたら帰られそうです。
(そんなことはあってはならない!!)
これから行くであろう
串カツ屋のオヤジもきっと怒ります。
その男はいつでも動かせるように
手を自分の膝の上に置きますが
その手は強く握りしめられたままでした。
串カツ屋の予約まで時間はまだまだあります。
掌にはじっとりと滲む汗。
その手は一体何を掴むのか!?
つづく
本日もご愛読いただき誠にありがとうございました!!
さて次回の学生気分のブログ物語は…
幸福追求道2
芸術至上主義
第36回
ザ・ノンフィクション
ドキュメンタリーの裏側
宜しくお願いします!!
次回更新日 2025年11月29日(土) 予定です。


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